村上春樹 『風の歌を聴け』
2007-09-16 Sun 19:48
風の歌を聴け (講談社文庫) 風の歌を聴け (講談社文庫)
村上 春樹 (2004/09/15)
講談社

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何故か私の本棚にあった一冊。
多分両親のどちらかが購入したんだと思います。
今まで村上春樹のエッセイは読んでましたが、小説はこれが初めてです。

1970年の夏、海辺の街へ帰省した<僕>の、東京へ戻るまでの間に
鼠という友人や介抱を切っ掛けに知り合った女の子と過ごす日々を
描いた青春小説です。

本当に粗筋としてこれ以上でも以下でもなく、ひたすら独特の雰囲気が溢れかえっている青春ものでした。

個人的に、これは自身が大学生だった頃に読むべきだったなぁ…と思いました。
この歳で読んでも、これのような感覚的な青春ものはどうしても遠くから眺める風な読み方しかできないよ。
同時に多くの人が10代後半から20代頭で必ずサリンジャーを読む、通過儀礼的読書を連想しましたね。

それにしても、<僕>が21歳という設定にはド吃驚。
30代後半の男みたいなモノローグばかりだよ…。
あと行間から溢れかえる雰囲気は乾いた風が吹きぬける風景を思い出させ、
とても湿気むんむんの日本の夏っぽくない…。
最初アメリカのつき抜けた青空と湿気のない風をイメージしていたので
途中に舞台が日本である事に気付き、結構おろおろしました。

話の好き嫌いを語るほど内容は私の心に残りませんでした、
村上ワールドと言葉運びの美しさは心に残りました。
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