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2008-06-21 Sat 20:02
単行本の挿絵でしか知らないながら、「茶屋町さんは絵が上手いなぁ」と常々思っておりました。 そんな理由から原作知らないくせに、うっかり漫画版『咎狗の血』に手を出してしまいました…。 これは元々PCをプラットホームとしてリリースされたBLゲーム『咎狗の血』のメディアミックスになります。 『The 3rd division』と呼ばれる世界規模の戦争により、島国・ニホンは敗戦国となる。 復興政策はニホンを東西(CFCと日興連)に分割して行われ、この方針が功を奏し、やがて国としての機能は回復し始める。 そして五年後。 敗戦からの脱却のため過去へ葬っていたかつての首都『旧祖』は、いまや国家も介入できない犯罪都市へと変貌していた。 その旧祖の一区画『トシマ』。 麻薬組織ヴィスキオが君臨するトシマでは、殺人可のバトルゲーム『イグラ』が催されている。 ルールは、参加者に配られるドッグタグをポーカー札に見立て、ロイヤルストレートかフルハウスを揃えた者に“王”への挑戦権を与える。 そして見事“王”を倒した暁にはヴィスキオの首領の座と巨万の富を与える―――といったもの。 身に覚えのない殺人罪で逮捕された主人公・アキラは、無罪放免と引き換えにこの『イグラ』に参加することに。 彼に与えられた密命は「王を倒し、ヴィスキオを壊滅させること」。 果たしてアキラは、単身トシマへ潜入することとなる――といった出だしです。 原作未プレイなんで、どこまでゲームに忠実かは判断できませんが、かなり情報量の多い漫画です。 1巻なんて一読しただけでは筋書きがよくわからないです…。 まあ何度も読み返さなければならないネーム運びには浅田寅ヲで免疫ができているので、そのあたりはノー問題でしたが。 作画が上手いのと、無駄な話運びが一切ないので、一冊の濃度が濃いです。 しかも同じ濃度で続巻が出ていて、正直脱帽。思わず単行本を前に正座しそう。 ヴィスキオの壊滅を命じられたものの、自分の扱われ方がどうも腑に落ちないアキラ。 アキラを助けたい一心でイグラへの参加を決心したケイスケと、彼の変貌。 “ペスカ・コシカ”の壊滅と関係があり、その過去を秘めたままイグラに参加するリン。 どうやらENEDと因縁があるらしい情報屋・源水。 ヴィスキオを運営し、麻薬『ライン』を餌にCFCや日興連とパワーゲームを行うアルビドロ。 そして、ヴィスキオの“王”でありながら、ライン中毒者を殺して回るシキ。 この登場人物たちの思惑が、今後どう絡んでいくのか目が離せません。 物語はイグラの勝敗ではなく、その背後に潜む麻薬『ライン』と、人間兵器『ニコル・プルミエ』へシフトしていきます。 現在はCFC対日興連のトシマを巻き込む内戦勃発も間近という状況で、王戦が行われようとしているところ。 個人的には、過去の実験場として描かれている「トシマ兎園」が気になってます。 どう見ても『シルバー事件』の「シェルターキッズ」的モチーフで。 それにしても、BLゲームの漫画化なのにそんな気配がみじんもないあたり、ある意味すごい。 そんでもって、茶屋町さんは本当に上手い漫画家さんだな…と改めてかみ締めた次第。 続刊が気になるこのシリーズ、何冊でケリがつくのかわかりませんが、最後までついていく予定です、はい。 |
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