日々買った本やゲームを紹介しています。
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2008-06-26 Thu 21:45
何かを探してアマゾンで検索していた時、類似商品として辻村深月氏の著作をお勧めされました。 その内、レビュー評価の高い本作品に挑戦。 私にとって、初辻村本です。 主人公は小学四年生の「ぼく」。「ぼく」の学校ではうさぎを生徒持ちまわり担当制で飼っている。特に「ぼく」の仲良しのふみちゃんはうさぎが大好きで、他の生徒が面倒見忘れてもフォローするしっかり者。 そんなある日、医大生・市川雄太が小学校のうさぎを嬲り殺しにし、その画像をネットに掲載するという事件が起こる。 事件の第一発見者となったふみちゃんはショックから強度のPTSDに陥り、学校に登校できない状態になってしまう。 そんな事件の経過の中で、「ぼく」は自身に備わる不思議な力を使って、犯人・市川へ罰を与えようと考える。 助けられなかったふみちゃんに報いるためにも―――といった出だしです。 いわゆる特殊能力を前面に押し出した話なんですけど、何故か私は読み出しても暫く、「これはタイムリープ物なんだ」と思い込んでました。何故なんだぜ…自分でも不思議。 (事件が起きないように、タイムリープ能力を使って何度も過去を修正するとか、そういう話だとばかり…。) 実際のストーリーは全く違い、動物虐殺という事件を起こしたにもかかわらず、犯人の処罰が執行猶予で落ちついてしまうことに対して、全く納得のいかない「ぼく」が自身に潜む『条件ゲーム提示能力』を使い如何に犯人を罰するか、ということを先輩能力者と話し合う流れです。 (『条件ゲーム提示能力』とは、対象者を「Aをしろ、さもないとBという目にあうぞ」と脅迫し、それを実行させる呪縛系の能力です。この能力の法則についても、先輩能力者・秋山教授が「ぼく」に教えるというスタイルを取って序盤に丁寧に解説されています。) 「ぼく」とふみちゃんの関係を示すため導入こそ小学校の生活が描写されますが、話の大半は秋山と「ぼく」の、『罪を犯した者に如何に反省を促し、そして相応しい罰とはどのようなものか』という問答になります。 しかし説教臭くなったりしないのは、秋山がかなり過激なことを言ったり(そしてそれが「ぼく」の反面教師になる)、「復讐」について色々な角度から検証したり、「ぼく」が一生懸命頭を回転させて自分の求める答えを模索しているためでしょう。 主人公「ぼく」が小学四年生にしては理解能力や思考力がありすぎる気もしたんですが…まあこれくらいは許容範囲かもしれません。 よくよく考えると、この『条件ゲーム提示能力』ってとんでもなく恐ろしい力です。 お母さんが「ぼく」にこの力を使わせまいとするのは、よくわかる。 落とし所は、「ぼく」が決めた犯人・市川への罰――この一点です。 異色ミステリとしてお勧めします。 |
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2008-06-21 Sat 20:02
単行本の挿絵でしか知らないながら、「茶屋町さんは絵が上手いなぁ」と常々思っておりました。 そんな理由から原作知らないくせに、うっかり漫画版『咎狗の血』に手を出してしまいました…。 これは元々PCをプラットホームとしてリリースされたBLゲーム『咎狗の血』のメディアミックスになります。 『The 3rd division』と呼ばれる世界規模の戦争により、島国・ニホンは敗戦国となる。 復興政策はニホンを東西(CFCと日興連)に分割して行われ、この方針が功を奏し、やがて国としての機能は回復し始める。 そして五年後。 敗戦からの脱却のため過去へ葬っていたかつての首都『旧祖』は、いまや国家も介入できない犯罪都市へと変貌していた。 その旧祖の一区画『トシマ』。 麻薬組織ヴィスキオが君臨するトシマでは、殺人可のバトルゲーム『イグラ』が催されている。 ルールは、参加者に配られるドッグタグをポーカー札に見立て、ロイヤルストレートかフルハウスを揃えた者に“王”への挑戦権を与える。 そして見事“王”を倒した暁にはヴィスキオの首領の座と巨万の富を与える―――といったもの。 身に覚えのない殺人罪で逮捕された主人公・アキラは、無罪放免と引き換えにこの『イグラ』に参加することに。 彼に与えられた密命は「王を倒し、ヴィスキオを壊滅させること」。 果たしてアキラは、単身トシマへ潜入することとなる――といった出だしです。 原作未プレイなんで、どこまでゲームに忠実かは判断できませんが、かなり情報量の多い漫画です。 1巻なんて一読しただけでは筋書きがよくわからないです…。 まあ何度も読み返さなければならないネーム運びには浅田寅ヲで免疫ができているので、そのあたりはノー問題でしたが。 作画が上手いのと、無駄な話運びが一切ないので、一冊の濃度が濃いです。 しかも同じ濃度で続巻が出ていて、正直脱帽。思わず単行本を前に正座しそう。 ヴィスキオの壊滅を命じられたものの、自分の扱われ方がどうも腑に落ちないアキラ。 アキラを助けたい一心でイグラへの参加を決心したケイスケと、彼の変貌。 “ペスカ・コシカ”の壊滅と関係があり、その過去を秘めたままイグラに参加するリン。 どうやらENEDと因縁があるらしい情報屋・源水。 ヴィスキオを運営し、麻薬『ライン』を餌にCFCや日興連とパワーゲームを行うアルビドロ。 そして、ヴィスキオの“王”でありながら、ライン中毒者を殺して回るシキ。 この登場人物たちの思惑が、今後どう絡んでいくのか目が離せません。 物語はイグラの勝敗ではなく、その背後に潜む麻薬『ライン』と、人間兵器『ニコル・プルミエ』へシフトしていきます。 現在はCFC対日興連のトシマを巻き込む内戦勃発も間近という状況で、王戦が行われようとしているところ。 個人的には、過去の実験場として描かれている「トシマ兎園」が気になってます。 どう見ても『シルバー事件』の「シェルターキッズ」的モチーフで。 それにしても、BLゲームの漫画化なのにそんな気配がみじんもないあたり、ある意味すごい。 そんでもって、茶屋町さんは本当に上手い漫画家さんだな…と改めてかみ締めた次第。 続刊が気になるこのシリーズ、何冊でケリがつくのかわかりませんが、最後までついていく予定です、はい。 |
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2008-06-16 Mon 21:05
オーマガトキのサイトで見つけたアルバム。 アカ・セカ・トリオが今頃私の中でブレイク中でして、「あ〜、もっと今のペルー音楽を〜」と検索したらこれが新リリースされていたため、思わずポチっとな。 なのでこの歌手について全く予備知識なしの衝動買いです。 前情報なしの確たる証拠は、聴いて一番「あ…これ女性ボーカルなんだ…」と一瞬ひるんだ点。 私の音楽嗜好は非常に偏っていて、テノール域の男性ボーカルしかはまれないのです。 どんなにいい曲でも、女性ボーカルだとヘビロテするほど愛聴できない…。 (例外はエキセントリック・オペラくらいなもんです。) しかし曲調は正に今、私の求めているものでした。 ボサノヴァとジャズの融合、そしてそのバックに潜むペルーの伝統音楽。 凄く自然に融合している音楽なのに、ただ耳触りのいいだけでないアクティブな面もあって、色んなテイストが楽しめる一枚です。 ただ、声質がもう少しクールだとよかったかな…。この歌手は若干(本当に若干)キュートで甘めな声質です。 梅雨明けあたりから聴くのにうってつけな一枚。 でも気になる方は早々に入手しておいた方がいいかもしれません。 |
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2008-06-06 Fri 20:37
代理業を営む銀太がそれです。 所謂交渉人のポジションに立つと自己主張していますが、その実駆けだしで実績はゼロ。 この銀太が「五葉」に絡んでくるエピソードと、頭目・弥一の過去の因縁エピソード二本立てでした。 もうほぼ弥一が旗本・三枝家の嫡男で、町方与力・八木と昔馴染みであることは確定事項となりました。 あとはなぜ弥一(昔の呼び名は誠)が白楽一味を裏切ったのか、本当に町方へ情報を流したのか――という謎に迫るばかり…のはず。 個人的にキャラクターのあり方として新キャラ銀太は正しいと理解しながらも、気に食わなくてちょっとイライラしました。 ああいう引っ掻き回し+ツンデレ系って見てるだけでうざったいです。 なんだか、メンバーの過去話に終始してちっとも拐かしが成功していない「五葉」の今後が気になりました…。 |
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2008-06-03 Tue 21:13
『お伽もよう綾にしき』と同時刊行で、嬉しい悲鳴です。 サニン急襲で初兄弟顔合わせかと思いきや、本人は城から幻影を飛ばしていただけ(サニン様不精!)。 そしてカナンは兄弟の前ではっきりとラムカと共にいることを表明する。 ラムカ、カナン、ダオの三人は尼僧院の龍の扉から国の国境辺りへ飛ばされ、そこで山賊一味・ゼマのアジトで匿われる。 しかしサニンから逃れたと思ったのも束の間、ゼマたちも実は国と取引のある一団だった…といった展開。 今回はラムカVSサニンの話から少し離れ、小休止&ラムカとカナンの恋話に少し展開あり…って感じでしょうか。 もちろんラムカの新しい剣と魔除けの鈴の共鳴反応とか、色々追加要素はあるんですけどね。 飛蛇の子供もただの新マスコットではなく、今後の龍(あるいは飛蛇)に関する諸々の検証役になるのでは。 個人的にラムカじゃなくてサニンとカナンがくっついた方がベターと思っている管理人なので、次巻で王宮サイドの動きがクローズアップされるのを期待します。 |
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2008-06-01 Sun 19:18
予想より早く刊行された4巻です。 現世に戻った途端八重と一戦交える羽目になった新九郎は、からくも八重を撃退することができたものの、駆けつけた沢田城で昏倒してしまう。 一方新九郎と分離したおじゃる様は記憶も真名も全て取り戻したのの、今暫く人の姿ですずに力を貸してくれることに。 同時に八重はどうやら百五十年前に世を騒がせた女妖術師であることも判明。 (この時骨を分散させて封印したため、現八郎は八重を完全な姿で復活させられなかった。) その残る骨一つが封印されているのは那王寺。 そこまで気付きながら一行は八重の急襲を許してしまい、八重は完全復活。 八重は再び新九郎を襲うが、天狗となった現八郎の助けによって新九郎は九死に一生を得る。 また沢田城に残ったすずも、おじゃる様の助言から八重の本当の名前「黄船」を見つけ出す…といった内容。 たった一冊ながら、今回も展開が早い早い。 八重の骨強奪(奪回?)の話と同時進行で、新九郎とすずの対面や二人の互いへ対する動揺といったエピソード、そして現八郎の天狗復活など、内容盛り沢山でした。 何度も書くけど、今までのひかわキャラの中で、八重がぶっちぎり一番に怖い…。 今回も恐ろしかったです。特に廊下に血まみれの手形がスタンプされまくるあのコマ…。あのページだけ完全にホラー漫画と化しています。 あと八重が虫の大群を操ってましたが、どう見てもあれはゴキブリじゃ…。 何よりも天狗に転生(?)してふっきれた現八郎の笑顔が眩しいほど輝いていて、笑った。 それにしても「黄船」…って「貴船」繋がり…?? |
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