日々買った本やゲームを紹介しています。
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2007-06-30 Sat 18:46
久々に慶国に戻りました。 やはり出だしが陽子の話なので、慶国が舞台だとメインストーリーに戻った…と感じてしまいますね。 景王となったものの官吏に振りまわされ不本意ながら傀儡王化している陽子。 海客として日本から流されてきた鈴。 そして芳の前王の公主であり、仙籍を剥奪された祥瓊。 立場の違う同い年の三人娘が、慶国のある地方の暴政に立ち向かう――という筋書きです。 何故この人の本は上下巻に分かれると、上巻が堪らなく辛いんだろう…。 これでもかとネガティブなことが連続し(なんせ三人分の不遇がオムニバスになってますから) 上巻で「うへぁ」となった反動で、下巻にカタルシスを感じるってことなの…か…? 終わり方がやや水戸黄門的まとめ方だったかぁ。ま、いいんだけど。 そして楽俊は、三枚目的スナフキンだな…と思いました。
『風の万里〜』で少しだけ出てきた、恭国の少女王・珠晶の登極の物語です。 今までも何度も黄海は話題に出てきましたが、蓬莱山の道行が舞台ってのは初めてですね。 おかげで凄いサバイバルな話でした。 珠晶のキャラクターが上手くて、そればっかり感嘆してたかも。 我侭に育てられた豪商の末娘って外殻ながら、中身は中々普通の考え方だし、 でも鼻っ柱が強くて知恵が回るし口も立つ…ってのに、小憎らしくない。 王が立たないと国が荒れるから、自分が王になる! と宣言する辺りは子供っぽいけど 話が進むにつれ、珠晶の本音が零れ出るあたりがいい感じですね。 頑丘との係わり合いもいい感じ。 なにより途中で更夜が出てきたのに吃驚。いつの間にか守り神様になってたよ…。 |
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2007-06-24 Sun 19:41
これも友人が貸してくれているので、正確にはお買い物記録ではありません。
今回読んだのは『風の海 迷宮の岸』と『東の海神 西の滄海』です。 実は昔、講談社文庫レーベルから『十二国記』シリーズが再リリースになった時、『月の影 影の海』の上巻を買ったことがあります。 しかし陽子の余りの苦難っぷりに私の心が先に折れ、結局下巻は買わず仕舞でした。 ところが友人が「下巻はそうでもないよ」とシリーズ纏めて貸してくれたのです。
なにこの泰麒萌え。 うっかりするとネガティブで鬱陶しいだけなキャラクタへ転びそうながら そうさせない小野主上の筆力はさすが。 しかも後の短編集でも性格変わってないし。凄い! これってもしかして『魔性の子』とのリンク作品でしょうか? もう十年くらい前に『魔性の子』を一度読んだきりなので自信はないのですが…。 泰麒が「何も出来ない」と思い悩みながら、大きな賭けに出て更に重い荷物を背負い込んだ辺りは結構どきどきしました。 結果万事上手く落ちついて安心でしたが。 年の差コンビってだけでもかなり好物なので、この話は始終メロメロしてました。 やっぱ小さいのには大きいのが必要だよね!(頭悪そうな纏め方)
最初から登場していた延王と延麒の話でしたね。ここにきてやっと登場。 どっちも蓬莱出身という変わったコンビでもありますね。 下克上を狙う元州侯の息子と王の、玉座を巡る内戦あわや―という筋書きは 以前どこかで読んだような…気のせいかな…。 そしてキーマンとして登場する更夜が、読み進めるうちにどんどん某楽士のイメージに…! 投獄された者を妖魔に食わせてるシーンなんか、もう! それにしても斡由の、卑小キャラへの転落ぶりは見事だった…。 |
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2007-06-24 Sun 19:34
気付いたら幻冬舎からコミック文庫が出てました。ド吃驚。 そこで『すべてがFになる』を見つけて更に硬直。 いつの間に文庫落ちしてたんだ、アレ…。 その隣に『女王の百年密室』が並んでいたので、試しに買ってみました。 (画像リンクは新書版の方になってます。ご注意を。) 作画が緻密で、文庫サイズは目に優しくなかったな…。 緻密ってのも少し違うか…。 一言で言うと「偉く少女マンガタッチな画風」。 そのくせネーム回しは森節ばりばり(まあ当り前だが)なので 頭がその世界に馴染む頃には残り数ページって有様でした。 道を失ったサエバ・ミチルとロイディは、ルナティック・シティという街へ辿り着く。 そこは女王が治める完全自給自足の閉鎖都市だった。 滞在を許されたミチルとロイディは、ある日女王の息子の死に遭遇する。 しかし、この街に“死”という概念はなく、“永い眠りに就く”とされ その体は冷凍睡眠装置に保管される。 部外者ミチルは明らかに殺された王子の死について探り始めるが―― といった筋書きです。 近未来SFと見せかけてミステリ展開なんですけど、 密室殺人のウェイトはそれほど高くなく、 やっぱり落ちはSFでした。 世界設定というシバリに則った落ち、といいましょうか。 やはり森節全開だわ、これ。 このミステリ<SFという塩梅は、原作でも同じなのかな? それともマンガ版の解釈なのかな? 原作に挑戦する予定はないので、その辺りは皆目見当つきかねますね。 (どうにも森博嗣氏の文体が受け付けられないので…。) それにしても世界一の資産家ビー・ジーってビル・ゲイツ?? |
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2007-06-24 Sun 19:30
衝動買いしたマンガ。久々にマンガを衝動買いしました。 しかし、ネットで衝動買いしたマンガで個人的当たりがない例に漏れず、 これもヒットしませんでした。残念。 長い戦争が停戦となった後、戦果の爪痕に市井は苦しむ。 それは飢餓だったり疫病だったり、治安の悪化という形で現れる。 これを“戦災”と呼び、戦災からの復興を目指す部隊“パンプキン・シザーズ”の 活躍を描いたマンガです。 戦争モノですが、生々しい描写はないので、読みやすいんでは。 そういう意味では同じ戦争モノである『皇国の守護者』と対照的です。 戦後も戦争の爪痕は中々消えない――というのもいい切り口だと思います。 何気に今後への大きな伏線『不可視の9番』など、ネタの振り方も上手いですし。 じゃあ、何故管理人の評価が妙に辛いか、というと。 単に作画の問題です。 コマの進め方とか、キャラクタの造形とか、もっと基本的な画力とか…。 話のネタに作画がついてきてない感じが拭えません。 次巻以降になるともう少しこなれてくるんでしょうか? でもそれを購入してまで確かめたいとは思わないのが本音。 どこかで機会があったら続きを読んでみたいと思います。 |
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2007-06-23 Sat 17:16
ヘアサロンで読んでいた雑誌の書評欄で見つけた1冊。 そのくせ帰宅した頃には、タイトルも著者も失念していた1冊。 覚えていたのは根性入った犬のカバーイラストだけ。 仕方ないので、最後の頼みであるネット検索。 「海外 SF 短編集 犬」 このワード群で見事にヒットしました。すげぇ、グーグル万歳! これは訳者である大森望氏がセレクトした短編・中篇の4編からなる短編集です。 最近では『ドゥームズデイ・ブック』が評判になったかと思いますが、 管理人はコニー・ウィリスを読むのは、これが初めて。 『女王様でも』『タイムアウト』『スパイス・ポグロム』『最後のウィネベーゴ』と、軽いタッチのドタバタものから哀愁溢れるものまで、バラエティに富んだ内容になってます。 以下、簡単な感想です。 ・『女王様でも』 個人的にぴんとこなかった。 初っ端からぴんとこなかったので、危うく挫折しそうになりました。 所謂生理を完全にコントロールできるようになった未来において、 生理がくる体に戻したい!という娘への対処について 親族(女性陣)がわあわあと家族会議を開く…という内容です。 フェミニズムにも疎いので、感想としては「ふーん…」どまりでした…。 ・『タイムアウト』 タイムトラベルネタながら、妙にロマンティックな部分もある一方、 登場人物が全体的に倦怠期に入ってる中年ってのがシュール。 でも水疱瘡があんな伏線になってるとは予想外で、 メインの二人が時を越えて邂逅する場面で思わず興奮しましたよ。 中年のあの倦怠感は、やはり年を重ねた作者が描くとリアリティあるなぁ…。 ・『スパイス・ポグロム』 物凄く日本がクローズアップされている1篇。 そもそも舞台になってるコロニーの名称からしてソニーだし。 エイリアンとの文化摩擦を前面に押し出しながら、実はラブコメだよな、これ。 「君に嘘をついたのは悪かったよ! でもこれは本当なんだ!」 「またそうやって私に嘘をつくのね!」 …みたいな展開があって思わず笑った。 人口超過密で殆ど長屋状態のアパートメントの描写とか、てんぷらピザとか 何となくブレード・ランナーの混沌とした風景描写を思い出しました。 しかし、スチュアートはどうしようもない男だったな…。 ・『最後のウィネベーゴ』 最後にこの話を持ってくるのか…。やられたぜ。 前話と打って変わって、哀切溢れる中篇。 近未来のアメリカでは犬が新生パルボで絶滅してしまっている。 そんな舞台で、法律規制によって行き場を失いつつあるRV(=キャンピングカー)で 生活する老夫婦と、高性能カメラなどの発達と普及で職を失いそうなフォトジャーナリスト というこれまた絶滅に瀕した登場人物が物語りの主軸となります。 話は道路で轢死したジャッカルの、そのひき逃げ犯を巡って進んですが、 途中“ヒトリ”とか“アイゼンシュタット”とか、馴染みのない単語が 頻繁に出てくるので読み始めは少々戸惑いました。 しかし話が突然ミステリ的に急展開する辺りからぐいぐい引っ張られ、 最後の数ページで畳み掛けるように全てが明らかになり、 そして一気に泣かされました。 号泣とも違う、しみじみとした哀しさ。 多分犬を飼って、そして犬に先立たれた経験のある人は堪らない気分になるのでは…。 何より繰り返しでてくるアイゼンシュタットが最後あんな働きを示すとは! 無駄な要素が何一つない構成に呆然としました。凄い…凄すぎる…。 SFだけど、SF慣れしてない人でも読みやすいと思います。 特にタイトルにもなっている『最後のウィネベーゴ』は一読の価値あり。 |
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2007-06-15 Fri 21:49
平沢進が手がけてきたサウンドトラックからのセレクションCDです。 古くはデトネイター・オーガンから新しいのはパプリカまで、 アニメ作品のサウンドトラックがメインのラインナップとなってます。 まあ、ファン歴の長い方々は殆ど各作品のサントラを買っていると思われます。 かくいう私も殆どのアルバムを持っているので、最初は購入を躊躇いました。 結局買った理由は 1.『NATION-F』(制作中止となったゲームのメインテーマ。今までお蔵入りだった。) 2.『Sign』の歌詞 の2点に絞られます。 で、結果はどうかというと。 _| ̄|○ il||li 1.イ、インストゥルメンタルだったんだ…。 2.またもや歌詞載ってないYO! ををををを…ここまできて負けですか、私。 まあ1.はいい。ヴォーカル曲だろうという私の思い込みだったんだから。 それに中々聴きでもある。 が、2.はどうしようかもう…。 もしかしてこれ日本語じゃなくて平沢語だから歌詞載せないの? (だってあまりにも歌詞聴き取れなさ過ぎ。他の曲と比べても歌詞わからな過ぎ。) これは死ぬまで「走り出してプライテッタ」とか「トイレいいわぁ」とか ソラミミし続けなきゃならないのか…。 結論: 古いサントラを入手できなかった方にはお勧め。 あと平沢入門者にもいいと思う。バランス良いラインナップだから。 一方、殆どのアルバムを持っている方はスルーしてよし。 師匠に貢ぎたいという真性ファンは勿論買うべし。 あー…次のオリジナルアルバムは何時発売なんでしょうか、平沢氏…。 |
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2007-06-14 Thu 22:21
高校時代、友人が貸してくれたCDでした。 これがきっかけでクラシックにも興味が湧くようになったんです。 しかし当時の私には作曲家と作品名が全てで、指揮者やどこの楽団が 演奏したのかという情報に関しては完全に無関心でした。 おかげで、指揮者次第で曲が恐ろしく変わってしまうことを知った時には、 友人が貸してくれたCDはどの指揮者が指揮したものか不明に…。 (原因:カセットテープにダビングしたものの、何も書きつけなかったから) なんせモツレクなんて数多の録音が出まわっているメジャー中のメジャー曲。 そこでかろうじて残っていた 「なんかピエタみたいな石彫がジャケット写真だった」 という視覚記憶のみを頼りに購入したのが、この1枚。 ムーティ指揮、ベルリン・フィル・ハーモニー管弦楽団演奏、 合唱はスウェーデン放送合唱団とストックホルム室内合唱団です。 聴いて5秒で「正しくこれだっ!」と思ったものの、 自分の耳に自信がないので 友人に「もう覚えてないかもしれないけど〜」とメールで件のCDの指揮者を確認。 結果、友人が貸してくれたCDと同じ盤だと判りました。 我ながら凄い執念。それにしてもよく当たったもんだ。 友人にも「よくそんな昔に貸したCDを覚えてたね!」と驚かれました。 そりゃそうだよな。 それ位このCDは私にとって衝撃的だったんですよね。 合唱のレベルがすごく高いことも相俟って、非常に静謐で透明感のある演奏です。 レクイエムだけど、暗くなく、しかしレクイエムとして相応しい存在感。 レクイエムってこんなに綺麗な曲だったんだと、目から鱗が落ちたものです。 大学時代、徹夜でレポートを書く時のお伴はいつもこの曲だった(暗)。 因みに指揮者が大事だ、と私に教えてくれたもう1つのCDは。 ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮のモツレクです。 好きな方には申し訳無い。 が、私は受付けなかった。どれぐらい受付けなかったかというと、 10分ほどで耐えられなくなり、デッキからCDを出したくらい受付けなかった。 いっそCDをフリスビーにしようかと思ったほどです。 …完全に反面教師状態ですね。 全然関係ないけど、カラヤンの名前を見るたび、ヘルベルト・フン・ケロヨンて言いたくなります。 芸祭で音校生がこう書いたのを見て爆笑して以来、頭から抜けなくなりました…ケロヨン…。 |
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2007-06-14 Thu 22:18
これは読もうと買ったものの、 「あら〜懐かしい。これあなたが幼稚園生だった頃、私も読んだわ」 と母に持ち去られ、また気付けば父に 「代わりに開高健を貸してあげるよ」 と無理矢理トレードを持ちかけられたりと、手にとる機会を逸し続けた1冊です。 1970年代後半に生まれた私にとって、ベトナム戦争は現代史の一部に過ぎません。 戦争って言われてすぐに思い浮かぶのは、太平洋戦争を除けば湾岸戦争以降のものばかりです。 世界史選択だったくせに、「ベトナム戦争ってどっちが落ちたんだっけ? 南…そうだ南だ」って程度の知識しか持たないので、このベトナム戦争記は非常に面白かったです。 あとがきに「当時の私の思い違い、判断の誤まり、その他今から見ればずいぶん見当はずれな記述もそのまま残されている」とありましたが、私にはどの辺りが現在のベトナム戦争見解から外れているのか判断できませんでした…。 無知ですみません。 サイゴン陥落(南ベトナム政権の全面降伏)の前後の時期計2ヶ月ほどに絞り 新聞社特派員の筆者が過ごしたサイゴンを書いています。 文庫版発行にあたり、当時の派閥構図などについて加筆されているので、 知識のない私でも戦中の情勢について大分わかりやすくなっています。 ホー・チ・ミンとゴ・ジン・ジェムくらいしか重要人物を知らない私でもついていけました。 記者として政府要人に取材し情勢を分析する一方、ベトナムの下町に下宿し、その風俗や人々についても細かく描写されています。 もちろん記述には筆者の主観フィルターが掛かっているものの、私が思っているよりずっと、ベトナムという国は様々なファクターが複雑に組み合わさっている国なんだなぁ…と 根本的なところで感心しきりでした。 この複雑さは、アメリカには(たとえ努力したとしても)理解できないんじゃないかな…としみじみ思いました。 意外だったのが、本来ゲイはほとんどいない…という記述。 じゃあタイは一体…。 高校で世界史を選択しましたが、先生が「ベトナム戦争って、すでに俺は学生だったから、歴史って感じしないんだよなぁ…」とこぼしてたのをまざまざと思い出しました。 本当に、歴史って地続きなんだと思わされた1冊です。 |
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2007-06-08 Fri 21:12
これが何故私の本棚にあったのか、個人的に謎。 買った記憶がないんだけど…親の本棚から流れてきたのだろうか…。 とりあえず積ん読の内の1冊だったので、手にとってみた次第。 これは平成3年に朝日新聞に連載された、新聞小説です。 まず、新聞小説でSFを展開する…ってあたりから、結構度肝抜かれます。 しかもメタ・フィクション。 メタ・フィクションって、あまり好きなパターンではなんですが、 (そのくせ自分で話を考えるとメタ・フィクションでオチがつくのは何故…。) これは多層構造で展開するメタ・フィクションで、呆気に取られ好き嫌いの域を越えましたよ。 PCゲーム『まぼろしの遊撃隊』のメンバーが、現実世界に飛び出してきて 貴野原家にたかる消費者金融の取り立て人達と戦う…という筋書きですが、 これには読者からの投書&パソコン通信での意見を取り上げて、それを物語りに反映させます。 この反映させる段階も1つのフェースとして世界が構築されるので (=筒井康隆の擬似人格・櫟沢が登場し、投稿者の意見を紹介する)、 まぼろしの遊撃隊<貴野原のいる世界<櫟沢の世界<読者 というような構造を展開していくわけです。 これ、普段SFに馴染みのない読者には、最初何が何だかわからなかったんでは…と思います。 私は割合SF好きですし、文庫で読んでますから不明な部分は立ち返って読み直しも可能です。 でもリアルタイムに新聞で読んでいた人達は読み返しもできませんから、 理解不能な部分に出くわした時が大変だったことと思います…。 だから途中で筆者代理の櫟沢を登場させ、投書への返答という形を取りながら解説を展開したのかな? これを読んでいて、連想したのは平沢進の『インタラクティブ・ライブ』です。 通称インタラは平沢氏&ニフティの協力者たち&会場の観客&在宅オーディエンスという様々なスタンスからのベクトルで成り立つ、一風変わったライブです。 あれも最初はとてつもなく大胆なライブでした。 とりあえず、こういう取りまとめが大変そうな企画を完走させる クリエーターは素直に凄いと思います。 凄いエネルギーだ。 で、話として面白かったかと言うと、特段別に…という感じで、 えーとなんだか申し訳ない。 チャーリー西丸の死に様が気の毒だったなぁ…とか、 聡子の株知識の低さにイライラさせられたなぁ…とか、 何気にパプリカとリンクしてるんじゃん…とか、 まあそんな感じでした。 |
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2007-06-03 Sun 17:51
このCDを買ったきっかけは、「小澤征爾とガーシュウィンって相性よさそうだなぁ」という閃きです。 私の頭はよっぽど決算でいっぱいいっぱいになってたらしい。 (そう、これを買ったのは、実は4月上旬でした。) ガーシュウィン入門編といった感じのCDで、『ラプソディー・イン・ブルー』『パリのアメリカ人』『キューバ序曲』『キャットフィッシュ・ロウ』『アイ・ガット・リズム』等々、メジャーな編成です。 また曲によって、指揮者、楽団が違います。オムニバスアルバムですので。 ちなみに、小澤征爾指揮は『パリのアメリカ人』。 まるでプレスのきいたワイシャツみたいに、えらくメリハリのきいた演奏です。 ご自身でも某交響楽団に赴任した時、日本語「メリハリ」を団員達に覚えさせた…とコメントしてましたね、そういえば。 『ラプソディー・イン・ブルー』はバーンスタインの弾き振りです。 バーンスタインってガーシュウィン得意なんでしょうか? あまり興味がないので知識を持ち合わせていないんですけど、私の好みとは少し違ったかな…。 嬉しい予想外は『ソング・ブック』でしょうか。 これ、カッコイイ〜! 思わず体が動き出す…って感じですか。 ジャズカラーが強いので、個人的にたまらんものがあります。 多分もっといい演奏のディスクもあるのでしょうが、「ガーシュウィン聴きたいなぁ」という基本的な欲求はカバーしてくれる内容です。 ガーシュウィン聴き込んでない人、または好き嫌いが極端でない人にはお勧めします。 |
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2007-06-02 Sat 19:00
これは友人に借りた本なので、正確にはお買い物記録ではないのですが、レビューアップします。 何の前触れもなく友人から送られてきた荷物の中に入っていたハードカバー。 予備知識がなかったので、タイトルを見た時、美術関係のミステリーかと勘違いしました。 多分『バチスタ』という単語が、レオン・バッティスタ・アルベルティを連想させたんだと思います。 …どうなってるの私の思考回路…。 これはある大学附属病院を舞台に起きる連続術中死を巡るミステリーです。 『バチスタ』とは、手術形式の俗称。 拡張型心筋症に対する手術術式を指します。 心臓移植を除いて拡張型心筋症に対処できる術式ながら、平均成功率は6割と難度も高い。 しかしこれを27例成功させた奇跡的医師・桐生が3例続けて術死を起こす。 果してこれは不慮の事故なのか、医療ミスなのか、それとも…。 という出だしです。 あとがきを読んで初めて知りましたが、これは『第4回このミステリーがすごい!』大賞受賞作品です。 …全然知らなかったさ。 (投稿作は『チーム・バチスタの崩壊』だったようですが、現タイトルの方が断然いいですね。 結局解体するチームのかつての栄光と寂寥が上手く引き立ったと思います。) そう考えると、デビュー作とは思えぬ話運びの妙に驚きです。こなれてるな〜。 出だし部分の文章に少々引っ掛りを覚え、「このままこの調子だったらどうしよう」と心配になりましたけど、15ページくらい進んだあたりからあまり気に障らなくなりました。 むしろ大学病院の裏側という病院関係者以外には厚いベールの向こう側世界に関して、これくらいくどい書き方をしてもらった方が、後の展開が飲み込みやすくなります。 また登場人物や組織構造をある程度(類型化も含め)整理整頓されてるのも、読者に親切かも。 でも比喩表現はくどかったな…。あれが今後肥大化したら単純に読みづらい文体になりそう…。 ミステリーの話運びは新人とは思えないスムーズさですし、後半になってやっと登場する探偵役は恐ろしくアクが強くてキャラ立ちまくり。 私はあまり興味のわかない造形でしたが、シリーズ化されてるところを見ると、白鳥は読者受けよかったんでしょうかね? 惜しむらくは犯人の動機が弱い点。 殺人事件だってのに、犯人の動機付けが弱いのはアイタタタ…です。 ハードカバーですが、一気に読めるスピード感です。 手術シーンも出てきますけど、えぐく感じないので、医療シーン苦手な方でも大丈夫でしょう。 しかし、この本、友人は海外出張の行きに売店で買ったそうです。 よくこんなハードカバー抱えて出かけたもんだと、妙に感心した1冊です(関係ない)。 |
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